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今回は肌にとって大切な皮脂膜についてご説明します。(外界と最初に接する肌のバリアー膜)
index
①皮脂膜って何?
②皮脂膜の機能
③皮脂膜の成分
④皮脂膜を作る皮脂が分泌されやすくするには
⑤皮脂に近い植物オイル
①皮脂膜って何?
皮脂膜とは皮脂と汗と剥がれ落ちた角質とが混ざり合ってできた膜のことです。自分で作り出した天然のエモリエントクリームともいえるでしょうね。
皮脂膜が肌のバリアーになり、乾燥や外的刺激(化学物質、アレルゲンなど)から肌を守る役目をしています。皮脂膜が肌を均一に覆う事によって肌の水分の蒸発を防ぎます。冬場に起こるカサカサや、粉フキ、カユミなどのある箇所は皮脂膜で覆われていないのでそのような症状が起こるのでしょうね。
②皮脂膜の機能
〇水分の蒸発を防ぐ。
〇肌を柔らかくし、弾力性を与える。
〇角質層の早すぎる剥離を抑え、肌を整える。
〇有害物質の侵入と細菌の感染を防ぐ
〇皮膚常在菌のエサになり肌の環境を整える。
*肌にたいして様々な機能があり、健やかな肌を保つには皮脂膜が均一に覆われていることが重要ですね。
③皮脂膜の成分
皮脂膜の成分は皮脂と剥がれ落ちた角質と汗の成分からできています。比率は皮脂が約90%、剥がれ落ちた角質が約10%です。
A. 汗の成分
・水 約99%
・その他(塩分、尿素、乳酸) 約1%
B. 皮脂の成分
・トリグリセライド 約60%
・ワックスエステル 約25%
・スクワレン 約12%
・コレステロール 約1%以下
・その他 約5%
C. 垢となって剥がれ落ちる角質成分
・セラミド類 約30~50%
・遊離脂肪酸 約10~20%
・コレステロール 約5~20%
・コレステロールエステル 約10~15%
・その他 約10%
※ AとBとCが肌の表面で混ざり合って肌になじみ皮脂膜が形成されます。
④皮脂膜を作る皮脂が分泌されやすくなるには
年齢を重ねるごとに皮脂の分泌量は減っていきます。また冬場は汗の量も減り、皮脂膜ができにくくなるので、冬はどうしても乾燥しやすくなります。肌が乾燥すると、シワ・シミができやすくなります。
冬場の乾燥から肌を守るには自分の皮脂が分泌されやすい肌に育てることが大切です。皮脂の分泌が盛んな夏場に、油分の多い乳液やクリームなど使用すると皮脂が分泌しづらい肌環境になるので、湿度の高いシーズンのスキンケアは化粧水程度にとどめておき、冬場の乾燥シーズンに向けて皮脂を分泌しやすい肌に育てましょう。日本には四季があり、それぞれのシーズンに合わせたスキンケアを心がけることによってお肌の調子が整います。乳液や、クリームは皮脂膜の替りなので、皮脂量が多く皮脂膜が整いやすい夏場は油分の多いスキンケア製品はそんなに必要がないと思います。肌の乾燥が気になり始めたときに化粧水+人の皮脂に近い天然のオイルを薄く延ばす程度のスキンケアでまずは対処されてはいかかでしょうか。
⑤人の皮脂や皮脂膜に近い天然オイル
〇マカデミアナッツオイル
〇馬油
〇ホホバ油
〇スクワラン
〇オリーブ油 など
※ 各オイルの詳しい説明は長くなるのでブログで改めて説明させていただきます。